内容
【所在地(住所)】
大分県大分市大字久原
【内容】
久原遺跡は、大分市の東部で北海部郡佐賀関町と境を接する、坂ノ市地区の海岸部にあります。別府湾を北に望み、数年前までは遠浅の海岸が広がる白砂青松の地でしたが、現在では大分県の新産業都市計画に基づき、広大な埋め立てがおこなわれ、また、近年坂ノ市地区区画整理事業も進められており、景観は急激な変貌をとげています。大分県下最大の河川である大野川の東に広がる海岸部は大在浜遺跡や細遺跡、背後の丘陵上には、国指定史跡「亀塚古墳」をはじめ多くの遺跡が存在します。本遺跡では、小形の石棺群、また、集石遺構とこれに隣接して壷形土器・甕形土器(かめがたどき)・高坏(たかつき)を基本単位とした土器群が発見されました。石棺の中から遺物は発見されませんでしたが、周りの状況や、周辺の土器群から弥生時代中期(約2000年前)頃のものと考えられています。その他の主な遺構としては、中世の土壙墓が検出され、その中から白磁碗と刀子(とうす)(小刀)が見つかりました。本遺構は、弥生時代中期と中世の一時期に墓城として利用されている他は、住居跡など集落の痕跡も見られず、この地は古代より墓域、また、聖なる地として利用されていたと考えられています。
【文化財の指定】
【交通アクセス】
媒体 | 写真 |
---|---|
管理施設/お問い合わせ先 |
文化財課 大分市荷揚町2番31号 TEL:097-534-6111 FAX:097-532-8102 |
アクセス数1,231回